pitti2210の日記

続くとは思えない

70歳を過ぎること、ANOHNI『My Back Was a Bridge for You to Cross』のこと

朝起きたら山崎貴の「ゴジラ」の詳細が出ていて、ディズニープラスとHuluがセットプランを提示し、マイクロソフトとFTCの裁判が終わっていた。世の中は目まぐるしく動いているものの、僕の周りでは今日も雨でやたら湿気が高くて疲れました。昨日、なんとなく残っていたアサヒのマルエフを飲んだけど、あまりに酔いが早くてこのビールは向いてないのかもしれない。味はまあまあ好きなんだけど。

 

昨日までは山下達郎が批判されていたが、さっきは村上春樹が批判されていた。どうも海外の大学の講義か何かに出てきて、その受け答えがあまりにお粗末で批判されたようだ。その記事を書いた方は村上春樹の74歳という年齢に伴う老化に理解を示しつつも、英語力の無さや質問に対する不誠実な態度を批判していた。ただその記事は場面を詳細に記述したものではなく印象や感想がメインなので、その方がそう思ったのだなあ、以上のことは見えてこなかった。

ただ、僕は身内の年寄りをかなり見てきたので思うが、70代というのは外から見ると若々しく、しかし内から見ると間違いなく高齢者という年齢だと思う。村上春樹山下達郎が、まああまり多くはないにせよ、表舞台に立てば60代の延長上として見えるかもしれないが、ひとたびそこを降りれば老人がそこにいる。身体はどこかここか無理が来ているし、大きな病気がなければむしろ良い方で、棺桶に片足突っ込んでいる時期と言える。記憶も短期記憶はどんどん弱くなるし、新しい変化にはついていけなくなる。自分たちの価値観で接する方が間違っているのだ。高齢者を大事にしろとは言わないが、慮ることくらいはしてもいいと思う。

僕の周りの70代は、片耳の聴覚と膝が悪くなりつつ元気に過ごしていたり、数年ごと抗がん剤を打ったりとみんなそれなりに生きてる。僕もあなたもその親もみんな老いる。仕方ないと思うよ。

 

全然話は変わるけど、ANOHNIの新作がとても良かった。

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良い意味でアノーニらしくなくて、なんならアラバマシェイクスみたいにソウルフルで凄く元気にしてもらえる。

はじめてこの人の音楽を知ったのは2000年代の終わり頃で、舞踏家の大野一雄をリスペクトしていることが語られていた。音楽自体は静かなものが多かったというか、ピアノを伴奏にしたスピリチュアルな歌という印象で、神秘的なところは今も変わらないのだけど、以前より明らかに力強く、優しく、そして余裕を持てるようになったように感じる。この方の境遇についてはあまり詳しく知らないけど、以前より素敵になられた感じが出ていて、海外のアーティストでそういう方はめずらしい気がしてなんだかうれしくなってしまった。

 

あとはブルーノマーズの盆踊りを見たり、わりと平和な一日でした。