pitti2210の日記

続くとは思えない

『リボルバー・リリー』のこと、ハタショーさんと「光標識」というプレイリストをB2Bで作ったこと

一度日記をサボるとずるずると引きづるようになった気がするけど、疲れも出ていたしやることもあって休んでいた。 このブログはスマホで書くことをコンセプトに始まったのだけど、最近はPCで書いている。少しスマホから離れたいと言う気持ちがあっていつのまにかこうなった。でもまあ無理して毎日更新する必要もないと思うので、できる範囲で続けようと思ってます。

 

まだ書いてなかった『リボルバー・リリー』について。

予告編だったか制作発表だったかで並々ならぬ決意を感じたのと、綾瀬はるか長谷川博己という別の映画で見たコンビの両方が好きだったことので観てきたけど、残念ながら作品全体については期待はずれ。ただ俳優個人や舞台、美術に関しては文句のつけどころはなくとても楽しかった。原作は未読なのでどの程度が再現されているかはわからないけど、僕個人は物語全体と演出がよくなかったのだと思ってる。

小曽根小百合は過去に幣原機関というスパイ養成所で訓練され、過去に50人を超える要人を暗殺した。彼女はスパイをやめ、1924年の東京で女将として生きていたのだが、とある事件をきっかけに消えた陸軍資金を追うことになる、という話。

オープニングは本当に最高。1924年の東京を再現したと思われる映像が冒頭で流れるのだが、セットもエキストラの数もどう考えても作り物なのに「こんなんだったのか!」って信じてしまいそうなとんでもないクォリティ。その後に始まる列車内での戦闘も街中の銃撃戦も最高。基本的に隠し金をめぐる攻防で、やってることは「インディー・ジョーンズ」と一緒。「これ、ゴールデンカムイのために撮影所単位で経験を積み重ねているのかなあ」って思いながら観てた。長谷川博己は胡散臭いけどかっこいい弁護士としては超最高だし、綾瀬はるかの殺陣は見事。こんなにできる人だったの?ってなる。

だけどその陸軍資金を追う動機があまり共感できない。陸軍は戦争に使いたい。その対抗勢力はそうじゃない理由で欲しがっている。そしてそれに手をかけようとしている小曽根小百合の動機は?という部分が、映画オリジナルなのか原作に忠実なのかは判断できないけど、僕はあまりに偽善的すぎて冷めた。あと中盤の霧の中の戦闘シーンも監督の自己満足でつまらない。この2点が最大の不満で、それ以外はとても楽しかった。

 

ハタショー(@hatasyo5)さんとB2Bでプレイリストを作った。お互い単語を出し合って、それを組み合わせたテーマに基づいて合計20曲を選ぶもので、僕は「光」、ハタショーさんは「標識」という単語を出し、「光標識」というタイトルでプレイリストを作ることになった。プレイリストで「標識」という単語を投下するハタショーさんは鬼。

先行はハタショーさん、後攻は僕という流れだったけど1曲目の大石晴子の「echo」が鬼畜。「おおー、なかなか玄人好みな人を選ぶんだなあ」とかぼんやり再生したらフリージャズというかインストというかよくわからない曲で笑った。かますなあ、というかテーマは?と思ったけど、まあこういうのは雰囲気と自己満足の世界なのでハタショーさんがOKならOK。僕のアンテナがceroを呼び出し、「あんまり詳しくないんだけどなあ」と思いつつ、「魚の骨 鳥の羽」を返しました。そういうレスポンスの記録です。

「光標識」というタイトルの時点で僕はアジカン「サイレン」が思い浮かび、8曲目で投下。9曲目でハタショーさんが、これまたテーマが決まった時に思いついたらしい◻︎◻︎◻︎の「00:00:00」を投下したのだけど、全然タイプが違う楽曲なのにこの火花を散らすようでお互いを思いやるような流れが本当に感動的で楽しかった。

なんだかんだ言って見ているところが近い、でも違う感じが良かった。後半の流れもとても良いのでよかったら聴いてみてください。本当におすすめです。